1.はじめに

 9月5日、屋久島から種子島に渡った。本来の仕事は9月5日のPM3:00頃おわったので、

9月6日にかけて、豪雨による被災状況を視察した。9月6日は、大雨洪水警報が発令され

ており、また、あちこちが通行止めであったが、通行可能な県道を廻ってみた。山道を通過

中に時間雨量50mm程度の降雨に遭遇し、恐怖を感じたこともあったが、なんとか無事帰還

できたので、豪雨災害の様子を報告する。

 実は、弊社は種子島全域の防災カルテ点検を受注している。総点検はやっていないので、

やや気楽ではあるものの、災害の状況が大いに気になっていた。斜面崩壊の予測は、非常

に難しいと思うが、総点検では危険側に評価しすぎているのではないかとも感じていた。その

ようなことから、記録的な豪雨でどのような道路災害が発生しているのか、技術者として非常

に興味があった。なるべく豪雨後、早い時期に観察しておくべきと考え、降雨中をやや無理

して巡回した。